コロンビアは世界有数の主要なコーヒー産地として有名です。
しかし、そのコーヒー栽培の数百年の歴史は、コロンビアの地形のように何度も紆余曲折があり決して順調なものではありませんでした。

害虫や病気による危機、テロリストなど政治不安による流通の危機、災害での危機等々この数百年で農園は何度も大変な目にあっても尚コーヒーの栽培を諦めず今に至っています。
10年程前までは、良質なティピカの生産で有名だったコロンビア。　
上質なティピカの産地であり、香や風味も世界有数の珈琲と高い評価を得ておりました。
しかし、木の病気やコーヒー相場の暴落などで生産性の悪いティピカの収穫はどんどん減少していきました。　　
その後それまでのティピカから他の品種に移り変わる流れの過程でその評価が下がっていたのは事実です。　
しかし、国を挙げての努力の結果、数年前よりコロンビア産珈琲の風味は全体的に良くなり再評価されるようになりました。　

そもそも、標高が高く、環境に優れ肥沃な土壌です。　
品種と土壌とのマッチングが整えば世界有数の美味い珈琲を作るのは当然と言えば当然です。

昨年好評だったサンアグスティンのパルマとソニア。
すぐ完売したため次回の入荷を待ち望む声が多々聞かれました。
そして今回入荷したのがスウィート＆フラワーズです。

麻袋のバッグを開けた瞬間、甘く力強い香りが空間いっぱいに広がります。
その甘さは、マイルドチョコレートをココナッツとジャスミンアロマでミックスしたようなイメージです。
味、香りともに非常にインパクトの強いコーヒー豆です

ソフトな酸味ですが甘味とコクがシッカリしています。
名前の通りスウィートでフローラルです。
ブルボン、カツーラそれぞれ単体ではこの香味は出ないと思います。

ウイラ県南部サン・アグスティン市アルヘンティーナで森林保全活動を行っている組合ＡＳＯＧＵＡＲＤ 「アソシエーション・オブ・フォレストレンジャー・ファミリー・オブ・ラ・アルヘンティーナ」。
140家族で構成されています。

今回このコーヒーを作ってくれたのは、そのうちの30家族。
もともと、この組合は2002年にコカイン栽培からコーヒー栽培へ転換を促すために設立されました。
地元の自然を守りつつ質の高いコーヒーを作っています。