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【名前の由来】 「モカ」とはイエメンの南西岸、紅海に面する小さな港町の名前です。 昔、アラビアで産出されたコーヒーはこの港から船積みされたので、港の名に因んで「モカコーヒー」と呼ばれました。 港は1800年代の中頃から、やや沖合いに潮流が運んできた土砂が堆積してできた砂地のため閉鎖され、その後コーヒーは西岸のホデイダや南岸のアデンから輸出されています。輸出港は変わりましたが、モカコーヒーの名前は今日でもそのまま使用されています。 ヨーロッパで最初にコーヒーが売りに出されたのは1661年アムステルダムでのこと、もちろんこれもモカから積み出されたコーヒーでした。 これをきっかけに、ヨーロッパ人は安いコーヒーを大量に確保する為に、それぞれの植民地に「モカ」の豆を持って行ってコーヒーの栽培を始めました。 現在南アフリカや東南アジアで栽培されていますコーヒーの多くは、もともとこうしてモカの港から運び出されたものなのです。 つまり、モカは世界のコーヒーの母国というわけです。 今ではエチオピア産とイエメン産のコーヒー豆の総称となっています。 |
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エチオピアの東部に位置するハラール地方で生産されているのが『モカ・ハラー』です。 エチオピア高原の東の丘、標高2000mにも及ぶこの地域は火山灰土壌からなり、朝晩の気温差も大きくコーヒー豆栽培には最適な場所で、そんな環境で育ったコーヒー豆を一つ一つ丁寧に手摘みして生産・出荷しています。 ちなみにこのハラールという街はジュゴルと呼ばれる上下木に囲まれたイスラムの聖地とも言われている歴史の古い街で、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。 「ハラー」の語源は、このハラールという地名から来ていますが、「モカ」の語源もイエメンのモカ港から来ているので、「モカ・ハラー」というのは少々変わった呼び名でもあります。 モカハラーは、その豆の大きさによって次のような3つに分けられています。 @ボールドグレイン(Bold Grain) Aロングベリー(Long berry) Bショートベリー(Short berry) その中でも、もっとも高品質なものが“ボールドグレイン”となります。 ハラーコーヒーは通常、ロングベーリーが一般的な品質規格ですが、2度選別することで大粒の豆だけに選別したものがボールドグレインとなります。 品質が高く数量が少ないため高級品として取引されています。 |
火山杯土壌の上、日当たりが良い斜面と栽培地域の標高が高いことから日中の温度差が激しく実がよく熟します。 さらに、乾燥は天日乾燥ですから甘味が増します。 このようにコーヒー栽培に適した土地で収穫された、『モカハラーボールドグレイン』は、モカフレーバーと呼ばれる良質な風味、豊潤な甘味を持っています。 エチオピアのコーヒーの中でも最高の一品と言われています。 ナチュラル精製のモカは1年半ぶりの入荷です。 ナチュラルならではのモカ独特のモカフレーバーの風味を存分にお楽しみください。 |