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マラウイ共和国と言う国をご存知ですか? マラウィ共和国はアフリカ南東部の内陸地、グレートアフリカンリフトバレーにあって、国境東部と北部はタンザニア、南西部はモザンビーク、西部はザンビアに隣接しています。 マラウィ湖は、全長648キロもある巨大湖で、標高450メートルの位置にあります。マラウィの国自体が標高900-1220メートルの高原にあります。北部のニカ高原は標高2440メートル、ムランへ山3050メートル、ゾンバ山2135メートル。南部のシレ高原は低く、標高610-900メートル。 (リフトバレー) 地球の地殻がマグマ上昇で盛り上がり、引裂かれて出来る陸地上の谷。アフリカ大陸東部を南北に走る大地溝帯、アイスランドの地溝帯が有名。 マラウィにコーヒーが伝わったのはイギリスの保護領下、ニヤサランドの時代の1930年代。 北マラウィに宣教師がコーヒーを持ち込みました。 宣教師はコーヒーの種子を農民に売り、農民はパーチメントを宣教師に売っていました。 フィリルアコーヒーはマラウィの北部で栽培されます。 「フィリルア」という言葉は、現地のトゥンブカ語で「山の花」という意味です。 このコーヒーの特徴である花のような香りからネーミングされています。 農園というものはなく、4000近くの小農家たちが、必要最低限の農薬を使用して栽培しています。 開花は10月から始まり、チェリーは4月頃に熟します。 収穫は5月から10月の間に行われます。 収穫高は年間約200トン程度です。 マラウィ北部は高品質なコーヒーを生産するにはもってこいの気候条件を備えています。1983年以来20年以上に亘って、最高気温は11月の21.9度、最低気温は6月の9.9度を保っています。 年間降雨量は1500-2000ミリで、厚い雲に覆われた11月から7月までの雨季にチェリーがじっくり熟されていきます。 |
フィリルアコーヒーは、ゲイシャ種100%。現時点では、マラウィだけがゲイシャ種を商業ベースで栽培しているといえるでしょう。 ゲイシャの起源は古く、エチオピアからと言われています。 1950年、コーヒーの木にフサリウム菌(収穫量を減少と品質の低下をもたらす菌)が蔓延しました。 この危機を脱するために、フサリウム菌に抵抗力の強いゲイシャが、マラウィのムズズ地区に持ち込まれました。 しかしながら、ゲイシャはカツーラ、カツアイ、カチモールなど品種に比べて生産性がかなり低いため、マラウィ以外の国ではほとんど採用されなかったのです。 |
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ゲイシャは他の品種に比べて以下の点が異なっています。 1) 細身で薄い葉 2) 枝と枝の距離が長い 3) チェリーが小粒 4) 他のアラビカ種に比べカフェインが少ない 5) ピュアでオリジナルな品種。人工的に交配させたハイブリッドではない。 ●日陰栽培 グラヴィエラという木を利用して、100%日陰栽培をしています。グラヴィエラの木はプランテーション内に微気候をもたらし、土壌を侵食から防ぎ、さらに有機成分を供給してくれます。 |
●精製方法 本来コーヒーの持つ特徴を引き出す水洗式。 手摘みされた完熟チェリーのみパルピングマシーンで皮むきをしています。 近代的な設備による果肉除去はしていません。果肉除去された豆は発酵タンクに入れられ、24−36 時間かけて、ミューシュレージを取り除きます。 |
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●天日干し この段階では、ウェットパーチメントは57%の含水率があります。これを12%まで下げるために、地上約80 センチのところ作られた干し床(ドライベッド)にパーチメントを広げて8-10 日間かげて干します。 このやり方は非常に通気性がよく、満遍なく含水率を下げてくれます。 |
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●仕上げ ドライパーチメントは脱穀され、スクリーニング、グレーディング、手選別の作業を経て、輸出準備されます。 全ての作業工程において、妥協することなく、徹底した品質管理を心がけています。 ●テイストの違い カップクオリティーは優れていて、ほのかな花の香りと柑橘系の風味が特徴。 丸みのある、水々しい甘さのフルボディ。 新しい皮、杉、レモン、マンゴ、チョコレートなど、移り変わるアロマの複雑さは素晴らしい。 ゲイシャのカップクオリティーは、独特な柔らかい酸味、コクのあるボディ、そして最も際立つ特徴は、花やハーブの香りです。 クリーンですっきりした後味、花の香りとオレンジフレーバーは何者にも変えがたいテイストです。大事に守りたいものです。 |
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